第13話
『
また葵の彼女になって、葵のお嫁さんになるょ。』
顔を見たらきっと泣いてしまうとわかっていた。
だから棚からタオルをとるフリをして言った。
「ありがとう。心に出会えて僕は幸せだ。」
そう言った彼の目から一筋の涙が流れたのが見えた。
次の日の授業がないわたしは、担当医にお願いして
一晩病院に泊まらせてもらった。
なんか今日は泊まっていきたかった。
「心、ダイスキだょ。」寝る前にキスをしてくれた。
メニューは違うけど
2人で食べるご飯は久しぶりで嬉しくて仕方なかった。
飲み物がお互いなくなったから
すぐ近くの自販で買って病室に戻ってきたら
ベットの上で胸を抑えてもがいている彼がいた。
『だれかっ!誰か助けてください。せんせーー』
病室のドアの前で叫び彼に近寄った。
『葵...大丈夫だよ。先生来るから。』
そう伝えられ手を握った僕は
"あの頃と同じように助けを呼んでくれてる"
うっすら思考がよみがえった。
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