第2話

ここ数日、例の鳩を見ていない。

鳩と遭遇しないことは正直救われることなのに

よくわからないけどあの鳩のことが気になっていた。


授業が入っていなかった私は

いつもと同じ時間にあのホームに行った。


だがやっぱりいなかった。


世界一嫌いな鳩のために

貴重な私の休みを使うなんてもったいない..。

さっ!家に帰ってひと眠り‼︎


気持ちを切り替え方向転換したら

足を怪我けがしているのか辛そうに歩いている鳩がいた。


私はその鳩がこわくてどうにもすることはできない。

だけど誰かに伝えることはできる。

 

この鳩に人間の言葉が理解できるとは思っていないが

無意識に" そこで待っててね。助け呼んでくるから。"

と伝え階段を駆け上った。


夕方、駅の職員から携帯に連絡が入った。


無事に仲間のもとへ戻ったよ。


そう聞き電話を切ったあとに自然と言葉がもれた。


よかった...


しかしあれ以来、その鳩と遭遇することはなかった。

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