第13話

「芹澤、大丈夫?てか、まだ続いてたのかよ...」


濡れてたわたしにタオルを渡してくれ

近藤くんは残念そうな顔で言う。


見られてしまったことが恥ずかしく

どうすればいいかわからなかった。

『…2日前からかな。

2年になってからはなかったんだけど...

あ、あの、ありがとう。まだ帰ってなかったんだね。』


「サッカーボール置きに部室に行った帰り。

タオルはそのまま持って帰んな。風邪ひくな。

あいつらに会うと危ねぇから駅まで帰るか。」


心配してくれた近藤くんは電車を使わないのに

自転車を転がして駅まで付き添ってくれた。


『どうもありがとう。』


「じゃあな。」

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