彼女の皮に恋をした

テトロドトキシン3.9

彼女の皮に恋をした

少し昔話をさせてほしい。

彼女の皮に恋をした。

多分、意味がわからないだろう。

皮ってなんだ、皮って。

肌が綺麗とかか?

そんな声が聞こえてくる。

説明するよ、一から、全部。


俺はいわゆるオタクってやつだ。

特にVチューバーが好きだった。

すごいじゃないか、絵が動くなんて。

かわいいじゃないか、中の人も含めて。

面白いじゃないか、夢と希望と理想が詰まってて。

推しなんてものはいない。皆平等に愛す。箱推しってやつに近い。

そんなこともありリアルではボッチ。根暗陰キャ、モヤシオタク。

クラスにあってないようなものの俺。小学校からだったからもう慣れた。

彼女はいるはずもなく、女友達より先に男友達を探さなくては。


そんな冷え切った生活を続けた俺は恋愛なんてものはもう諦めていた。

高校になれば、大学になればなんて夢物語は捨てた。

代わりに得るのは知識、金、成績。

将来はどうしようとでも考える高2の夏。せめて友人くらいは持っておきたい。


そんなある日、ネットの知り合いとVチューバーのライブを同時視聴することになった。

個人勢で俺は初めて見る。初見さんなんて久しぶりだ。同接数30人にも満たないような底辺だがとても可愛い。白衣白髪ロングダウナー、俺の癖どストライクだ。

「あ、こんにゃく竜騎士さん、また来てくれたんですね!」

友人が名前を呼ばれる。俺もそろそろコメントするか。

”はじめまして、初見です。”

「あ!初見さんいらしゃい!」

あ、嬉しい。やはり同接が少ないとコメント読まれやすいしすごい喜んでくれる。

「白無垢アリスって言います、よろしくね!」

自己紹介をしながら少し前に流行った血の飛び散るFPSゲーをクリアしていく。

うまいな、この子。エイムいい。しかも喋りながら。

「カニ玉あんかけさん、認知しましたよ!」

名前覚えてくれた、チャンネル登録しよ。ついでにスパチャを1000円ほど。

”チャンネル登録しました、可愛いのにやってるゲーム渋いですね。”

「わわわ、スパチャにチャンネル登録まで、ありがとうございます!好きなんですよね、パニックポリス。昔からやり込んでて。」

かわいいな、初めての推しになりそう。キャラデザめちゃくちゃ好みなんだよな。

...メタいな、俺。

そんな事を考えているとゲーム画面が消える。

「そろそろスパチャ返すね!」

もう1時前。そろそろ終わる時間か。

「......かに玉あんかけさん、初見なのに1000円も、ありがとうね〜、また来てね!」

次の配信は明後日か。覚えておこう。


次の日。学校は何もなかった。当たり前だ、オタクだからっていじめられもしない。

いじめはいけないことだが正直なにもないという一日は同じくらい辛いだろう。

今日はアリスは配信をしない。他の子でも見るか。そんなことを思っていたが昨日のことが脳裏から離れない。彼女のアーカイブを見直すか。


幸か不幸か、数本しかなかったためすぐに見終わった。自己紹介動画も見た。

白無垢アリス(しろむく ありす)

高校2年、化学部所属のリケジョ。

エリートで少しヤンデレ、白衣の裏の薬品は惚れ薬。

...可愛い。惚れた。全力で推そう。俺の生きる理由ができた。明日は22時から。

せっかくならアクリルキーホルダーとか作っちゃおう。


次の日。学校が終わると同時に近くの100均やアニメグッズショップを駆け回る。

うちわやプラバン、レジンに今日のお供のお菓子とエナドリ。ネットでバイトしているので金に余裕はある。やったぜ。

帰宅と同時に作成開始。そこから2時間後...


6時。母と夕食を取る。サバの味噌煮。うまい。

最近の学校の話を聞かれる。正直きつい。嘘言ってごまかしているが心苦しい。

多分気づいてる。でも黙って話を聞いてくれる。ありがとう、母さん。


21時30分、出来上がったグッズをコンニャクへ送ると即返信。

”ガチオタじゃん、かっけぇwww”

草を生やすな。草を。

”お前にもついに推しが...(泣)”

泣くな、何故泣く。


22時、配信開始。今日もパニックポリス。

”こんにちは、また来ちゃいました。”

同接は1人、俺だけ。

「あ!かに玉あんかけさん、来てくれたんですね!」

可愛い。

「この前と同じパニックポリスだけど楽しんでね!」

楽しみます。

「あ、せっかくなら一緒にやらない?」

やった、やるやる。

「部屋コードこれね...」

入ったと同時に画面に出る俺。

「蟹玉野菜餡掛け...ここでもかいっ!」

ごめんね、好きなんだかに玉あんかけ。母さんのやつうまいんだよね。

そこから少し経ったあと。スパチャもした。同接が少し増えていた。

一緒にゲームをできていることに優越感を感じる。

気づいたときにはもう1時前。ゲーム接続はとっくの等に切れている。

「.......かに玉あんかけさん、今日は楽しかったです、ありがとう!」

嬉しな、しかもかわいい。もう語彙がどっか行った。

次は明後日...


そんな生活が数カ月。ほとんどの時間をアリスに使った。

コンニャクからも驚かれた。そんなある日。

”もうガチ恋じゃん。”

その時俺は気づいた。






















俺は












彼女に恋をした。











中身も、見た目も好きだった。そう感じた。

コンニャクからは笑われまくった。クソコンニャクが、田楽味噌で美味しく頂いてやろうか。

しょうがないじゃんか、かわいいんだもの。

何度配信で愛を伝えただろう。

何度スパチャをしただろう。


春。3年生になった。

ツイッターでアリスとつながった。

嬉しかった。

心のもやもやが残ったことは

見ないことにした。


少しずつアリスの可愛さが世間に知れ渡ってきた。

チャンネル登録1万超えた。

ファンが増えた。

古参として優遇された。

つながりは隠していた。

優越感があった。

もやもやも、あった。


夏。

アリスが会おうと話してきた。

迷った。

好きな人と会える。

しかし。

Vチューバーの姿とは違う。

あの皮の中の人が来る。

その時俺は話せるだろうか。

夢を

希望を

理想を


持っていられるだろうか。


無理だ。

心のもやもやが大ききなった。

断った。

まだ壊さないでくれ。


夏になると受験に追われる。

成績は下がってないがずっとパソコンにかじりついているせいで父さんから注意を受けた。

行きたい大学なんてない、自分の力で行けるレベル。国公立には受かるかもしれない。ギリギリだ。

父さんは大学に行ってほしいらしく勉強とオープンキャンパスを勧めてくる。

正直うざい。

そんなことより配信を見なくては。


冬。

受験は受かった。少しレベル落として国公立に。

一人暮らしになった。

もっとアリスにのめり込んだ。

愛してる。その一言金を詰める。

ありがとう。その一言で頑張れる。

最近配信が少し少ないが我慢しよう...


大学2年。友達0。留年はなんとか回避。地頭と容量の良さで喰らいついていく。

推しに注ぎ込んで数百万。ついに彼女は有名に。

そんなある日。


白無垢アリスに恋人発覚


そんなネットニュースが流れてきた。

衝撃だった。信じたくなかった。


嘘だ。

嘘だ嘘だ。

嘘だ嘘だ嘘だ。

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。


蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□蝌倥□


俺は壊れた。


今までの頑張りは


夢は


希望は


理想は


崩れ去った。


その時俺は本当のことに気づいた。


俺は。





















彼女の皮に恋をした。





















壊れた俺は


彼女のつながりであるDMを


ツイッターで


晒した


炎上してたとこに


更に燃料が投下された


大炎上


彼氏とは数年前から


裏でつながった男性配信者


あって数時間


ホテルで一日


クソッタレが。





アカウントが全て消えた。

疾失踪した。

俺に残ったのは

彼女のアーカイブとスクショ

彼女の自作グッズ

心のもやもや

クソッタレが。


心の母屋を晴らすための爆弾のあとは

何もなくなった

焼け野原だった。

クソッタレが。


クソッタレが、クソッタレが、クソッタレが。


コンニャクが慰める。

泣いた。


その後どう立ち直ったか、覚えていない。

コンニャクが俺を呼び出して歌舞伎役者やら大久保公園やら連れ回された記憶が少し

酒のんだせいで断片的だが

最後は女買ったと思う。

...ヤらなかった。

朝起きて手紙が一枚。

馬鹿なのでは、頭おかしい。ずっと泣いてた。立ちんぼに過去の女の話するな。

まだ引きずってたらしい。

今でも引きずってる。

彼女のVの姿が好きだ。今でも。

だから俺は。





















彼女の皮に恋をした。

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