第36話
私達が女子トイレの前に着くと、既に何人かの生徒が集まっていて、女の先生がトイレの扉を叩いていた。
どうやら扉が開かないらしい。
先生:
ちょっと、誰かいるの?
何があったのか知らないけど、早くこの扉を開けなさい!!
蝶:
先生…!私達、何もしてません!!
この扉…木製なので、多分水を吸って膨張してしまったんだと思います。
先生:
何ですって?!
誰か用務員の常盤さんに工具箱を持ってくるように伝えてちょうだい!
生徒:
はっ…はい!!
先生に指示された男子生徒が数人バタバタと慌ただしく階段を下りていく。
先生は他の先生に知らせようと職員室へ行ってしまった。
私:
…チカ、手伝って。
奈近:
え?…あ、うん!!
私:
…いくよ?せーのっ!!
ドンッ!!
私とチカは扉の前に立つと、扉を突き飛ばすように押し始めた。
すると、何度めかでギシギシいっていた扉が枠を離れ、トイレの中へ向かって開く。
…と、同時に大量の水が廊下へと流れ込んできた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます