第2話 弱点を握られて
ミネコが「さっきの何だったんだろう?」と疑問に思って居ると、ヤスコが来て「大丈夫だった?」と聞いてきた。
ミネコは何も無かったかの様にヤスコに何も話さず去って行った。
ミネコは「何だかイジメに加担して居る様な気がして嫌だな」と心の中で思って居た。
キョウコが「ふふふ。これで良し」と笑いながらもヤスコを一点に見つめて居た。
ユウミが「ミネコ」と何の気なしに名前を呼んだ。
ユウミは「ミネコ、最近ちょっと反応が可笑しいね。挙動不審と言うか、顔色悪いよ」と心配になって話し掛けた。
ミネコが「ちょっと此処の教室では話せない事だから、後で屋上で話そう」と話す場所を指定してきた。
ユウミは「変なの?まぁ、いいや」と直ぐに開き直っていた。
その後、授業が終わり屋上でミネコとユウミは2人で話を始めた。
ユウミが「一体何があったの?」とミネコに尋ねた。
ミネコは「あのヤスコって子居るでしょう?あの子をいじめてるキョウコって言う子が包丁を持って来て、ヤスコって子と仲良くするなって脅して来て、マジで怖くて何も言えなかった」と青ざめた顔でユウミに話をした。
ユウミが「それは、仕方ないわ。あのキョウコって子は、狙い定めると諦めるまで話を聞こうとする子じゃないから」とミネコを優しく庇う様に話し掛けた。
ミネコは屋上から眺めて居たのは、ヤスコにキョウコが近くで大きな声を張り上げて居た。
キョウコは「あんたみたいにトロい子が友達なんか出来るわけが無いのよ」と凄くヒステリックな顔をして、ヤスコの頬を赤くなる程に叩いた。
ヤスコは赤くなった頬を撫でながら、物陰に隠れて居た。
すると、キョウコが他の子と「あのヤスコの顔を見た?なんかスカッとしたよね?あの子に近寄らない様に包丁を持って行って、ヤスコと仲良くしない様にミネコを説得させたのよ」と笑って話をして居る声が聞こえて来た。
ヤスコは「だから、あの時、ミネコちゃん私に話し掛けようとしてくれなかったんだ」とミネコの反応に気付いた。
ミネコは「やっぱり、ヤスコが可哀想で見て居られないし、ほっとけないよ」とキョウコにヤスコが酷い目に遭って居る事を知って、見て見ぬ振りは出来ないと思った。
ある日、ヤスコが勇気を出して「あの、申し訳ないんだけど、私はキョウコさんとは仲良くする気も無いし、本当ならイジメられて他の子と仲良く出来ないのは嫌だから他の人を脅したりするのは、辞めて欲しい」とはっきりと素直な気持ちを伝えた。
キョウコが「は?何だって?もう一回言ってみなよ」とヤスコに強気な態度を見せた。
ヤスコが「分かって居るよ。でも、もう我慢の限界なの」と初めて、キョウコに逆らった日だった。
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