君のそばで

影山 みはつ

第1話  アオイ

ユウが「アオイ。寝ているのか?」と声を掛けた。

アオイが「ユウ?何で、こんな部屋にまで来るのよ?」とベッドの上で、掛け布団を丸めた。学校に向かう前に、ユウが「ご飯、まだ食べてないだろう?」と声を掛けた。

アオイが「うーん、面倒くさいな?ご飯食べていくべきか、ご飯食べて行かないか」と独り言を呟いていた。

ユウが「そんなグダグダ言っている暇があったら食べなよ」と声を掛けた。

アオイは「はーい。やっぱり食べて行こう」と言う感じの気まぐれぶりに、ユウは少し嫌な顔をした。

学校にアオイが行くと、巷では有名なイケメン君のミナトに声を掛けられた。

ミナトが「やぁ?アオイちゃん。僕ね、最近あんまり良いことがなくて、もし良かったら今度デートに行かない?」とサラッと声を掛けられて、アオイは「え?そんな面倒臭い事をしなくてもいいよ。だってさ、デートするだけ無駄だし、あなたみたいなイケメン君は他に良い子がいるんじゃない?」と話し掛けた。

ユウが「何だ?アイツ。俺の事を睨んでいったけど」とミナトを見ていた。

アオイが「あ、別に構わなきゃいいよ」と話をしていた。

ユウトが「あ、すみません。教科書落としちゃった」と笑いながら、アオイの前を通り過ぎて行った。

アオイが「誰?アイツ」と横目で、ユウトを見ていた。

ユウが「あー、あいつは確か、何か人の気持ちとか言動とかを監視しているみたい」とアオイに報告した。

アオイは「あぁ、分かった。あれよ、ミナトってやつのボディガードじゃないか?」とユウに話し掛けた。

アオイは茶色の髪の毛と黒を半分に分けた髪の毛をしていて、背中に着くほどの長い髪を下ろしていた。

スカートは今どきの短めで、ルーズソックスを履いていた。

ユウトが「今どき、そんなにスカートが短いとパンツが見えちゃうよ」と太ももの間から顔を出していた。

アオイが「お前、変態じゃないのか?私のスカートを覗こうとしただろう?」とユウトに怒っていた。

ユウトが「何の事だろう?はてな」と何かを隠すようにその場で開き直っていた。

ユウが「俺の姉ちゃんに、何してくれているんだよ?お前みたいなのがうろちょろしているから目障り」とユウトに睨みを利かせた。

ユウトが「ご挨拶だな?俺は、アオイって奴の事が気になって、気が強い女が好きだぜ」と声を掛けた。

アオイは「悪いけど、私は誰とも付き合う気は無いから。じゃーね?」とプイッと顔を背けた。

アオイが「行こう、ユウ。こんな奴放っておこう」とユウに声を掛けて授業へと走って行った。


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