第2話 寝起きに巨乳の美少女が全裸で添い寝してたらの話
*第1話のようなガールズトークを期待している人にお知らせです。ここからは男主人公視点で始まります。幼馴染に振られた哀れな男子のトークが嫌な方は、ガールズトーク待ちで昂っていた熱を少しばかり冷ましてからお読みください。
……なんだろう。↑の辺りでものすっごい不快なナレーションを聞かされた気がするが……仕方ないので、まず軽い話の流れをしようか。
*
―――降り注ぐのは炎爆弾や雷の弾丸。
「鬱陶しいぜ」
オレは着たことも持ったこともない服と何故か銃を持ってそれらを迎え撃つ。
一発撃つごとに炎や雷が粉々に分解され消滅する。
「【バースト・エンド】」
ある程度消せたところで駆け出す。
銃を持つ手とは逆の手で持つ黒いダガーから青い炎が噴き出すとダガーを覆うようにして形状を大きなナイフ状にしてみせる。
「くらえッ!『ブルーストライク』!!」
敵を目視した羽ばたくように前へ跳ぶ。
青い炎のナイフと跳躍力を生かした一撃が相手目掛けて繰り出された。
*
オレの名は
つい最近までは幼馴染に振られたばかりのただの一般人でした。……言って悲しくなってきたぜ(涙)。一般人のアピールだけでいいのに。
『ごめん冬夜、アタシ冬夜のこと幼馴染以上には見えn――』
「ぬああああああああっ〜!!」
はい、トラウマスイッチ・オン! 冬夜氏の精神力が九割散ったわ!
物語開始早々で瀕死の気分だぜちくしょう!(涙目)
しかもすぐに周囲にバレて友人や女神の姉さんに同情されるわ。片割れのゴリラ姉にはこれでもかと笑われるわで……これが一番腹立ったな! 腹いせにあの女のデザート食ったら、おっ◯いコアラアタックなる寝技からの足技の股間ブルブルの刑にされて……
「グス、高校で絶対彼女を作ってやるぅうううううーー!!(号泣)」
一年くらいガチで引きずって(股間の件もあります)、幼馴染とロクに話せれなくなるし、クラスメイトたちから同情した顔で何度も何度も肩や背中をポンポンと慰められた。
『まぁ、そういうこともあるって(ぽん)』
そういうことってどういうこと?
『が、頑張ってね?(ぽんぽん)』
既に試合終了ですが?
『辛いかもしれないが、それもまた青春さ!(ぽんぽんぽん)』
お前はどこ目線で言ってんだ? 辛いって分かってるならポンポンしないで? あと、なんでさっきからみんなしてポンポンするの? 列出来そうな勢いなんだけど。
『『『あ、いやー……あまりにも可哀想だから、つい』』』
その優しさが心に来るんだよ!!(号泣)
こんな形でクラスが一つになっても何も嬉しくない! だってオレ教師じゃないから!(*混乱中です)
『差し入れだ。これでも見て元気を出せ友よ』
そう言って幼馴染の金髪男子はエロ本を出して来やがった。
なぜエロ本、中学校の教室の中だぞ此処は。
『いやなに、これは……オレからのささやかな気持ちだ』
どんな気持ちならエロ本を渡せれるんだ? 本気でこのメガネの正気を疑ったわ。
あとジャンルが露出とSMなのが余計に引いた。ちなみにイジメられるのは男の方だ。
どうでもいいけどお前生徒会の副会長だよな!? いいのかそれで!?
『友のためなら教員からの説教も甘んじて受けようじゃないか』
メガネのブリッジ(真ん中の部分)をクイクイ動かして不敵に笑みを浮かべる。カッコ付けているが、全然カッコよくなかった。あと普通に体育会系の男性教員にこってり絞られたそうだ。……エロ本は受け取らなかった。あのジャンルを見たら変な性癖に目覚めそうな気がしたから(汗)。
『確信したよ。この街にオレの居場所はもうないんだ!!(*被害妄想です)』
三年の夏、ついに高校の受験時期がやってきた。オレが住むこの街がすっかり安息の地とは呼べなくなったから、こうなったら知り合いがいない他県の高校を選ぼうとした。
学力は普通であるが、決して悪いわけではない。親父や母さんには心配されたが、オレの懇切丁寧な説明な聞くと色々と複雑そうな顔をしつつ了承してくれた。親父にも、肩をポンポンされた!
そして姉たちという障害も何とか乗り越えたオレは夏休みを迎える。
いよいよ受験の先の高校の下見でも考えていたある日の次の日。
要するに色々あった次の日の朝だ。
「な、なんですとー(°▽°)?」
「みゃ〜〜」
思わず自分の視界が壊れた気がして変顔になった。
前日に色々あった次の日の朝、ベットの上で目覚めたオレの横に炎みたいな赤髪の全裸な女の子が寝転んでいた。……思わず視線を逸らしてパンツの中を覗いた俺は悪くないと思う。
うん、あれだ。ゴリラ姉に散々イジられたり、女神な姉さんにお手伝いという名で色々された影響だな。
『くらえ、超足振動波ァァァアア!!(足技)』
『大丈夫だからね? ちゃんと優しくしてあげるから(手技)』
ふぅ、やれやれ育った環境の所為でこんなアホな行動を取るとは(*既に手遅れである)。
「ていうか見たことあるような気が「なにアンタ、幼馴染の顔を忘れたの? 学校でも最近疎遠だからってちょっと酷くない?」する―――へ?」
あ、え、え、え、えぇ???
聞き覚えがありまくりな声。自分のパンツの中を覗いていた視線を転がっている女の子へ戻す。寝起きもあるがこの時点で思考力が半分まで低下していたが、転がっている全裸の彼女を見て半分どころかゼロまで直行しそうになる。
「あ、愛華……さん?」
「他の誰に見えるのか・し・ら?」
思わず目をゴシゴシ。
そしてもう一度を目を開けると……やっぱりいる。
「ほ、本当に、愛華様、ですか?」
「まさかの様呼びなのね」
いつの間にか全裸の赤髪娘からよく見る茶髪の幼馴染が―――オレを振った犬井愛華が全裸で横になってました。
ちなみに巨乳、運動部にも所属している為か引き締まった裸体がオレの視界にハッキリ映っちゃってます! かろうじて下半身(お尻)は布団で隠れていたのでマジの全見えは避けられたが、上半身は全然隠せてないから色々見えちゃってガアガガガアガガガガアアアアアガガガ!?(思考崩壊!!)
「ワオ、マシュマロ、サクラ、ミエル、ココ、ドコ? ワタシ、ダレ?」
「現実逃避する割にガン見なのね。冬夜のえっち」
「うううううっっ!!」
はい、現実逃避失敗です! 重い精神ダメージも負いました!!
って、どうなってんだこりゃ!? なんであの愛華が全裸でオレのベットに!? さっきまでの女の子がどこ行った!?
「振られた女の胸がそんなに良いの?」
「ガハァァァァアアア!?」
吐血してる! 絶対俺吐血してるよ! 心の吐血で魂が溶けて無くなりそう!!
だ、だってしょうがないじゃん!? 女の子が全裸でオレのベットにいるんだよ!? これもう添い寝だよね!?
それだけでも驚きなのに好きだった幼馴染の愛華で……しかも巨乳だもん! 反則じゃん!? 勝てる要素なんてゼロだよ!
「――って絶対おかしいだろ、誰だお前は!? 愛華がオレの部屋にいるわけないだろ!」
「なに言ってるのよ冬夜。アタシはアタシよ?」
「疎遠になってから家にも殆ど来てないんだ! その所為でカレン姉に揶揄われるネタにされて、ていうかさっきの流れから誤魔化せるか! どうせ『魔法』ってやつだろう? いい加減正体を見せろ赤髪娘!」
「……ふん、現実逃避していたくせに昨日の事は夢とは思わないんだな」
視界で炎が揺れた。カーテンのように広がると彼女を隠して再び開かれるとそこにはさっきまで寝転がっていた赤髪娘が――。
「ぬーふーー、ミヤ……復活(ネコミミぴこぴこ)」
「いや、ホント誰だよお前は」
「わたしミヤ、よろしくねドウテイくん」
「ぶん殴るぞ。このネコミミ妖怪」
ネコミミとかもう何でもありかよ。
そう、突如俺のベットの中で現れたネコミミ妖怪娘の所為で、幼馴染振られて傷心中な俺の人生は大きく変わるのだった。
「と、冬夜くん!? その裸の女の子は!? ま、まさか!?」
「この愚弟ついに卒業したのか!? 愛華に振られたからって自棄になったのか!?」
自室にて裸の巨乳で低身長なロリと同じベットにいる状況。
騒ぎに気付いた姉たちが部屋に入った途端、世界が凍ったわ!!(涙目)
あとカレン姉、まだ愛華に振られたネタでイジってくるのか!? そろそろ本気でアンタと倒すべき敵と認定するぞ!(*絶対返り討ちに合います)
おまけ キャストトーク
冬夜「ついに始まった。オレの物語が! なんか短編版とは結構違う感じらしいけど」
謎の美少女「ただしくはトウヤが性的にイジメられる物語だけどね(にやり)」
冬夜「性的にイジメられるの!? 大丈夫なのかこの物語!?」
謎の美少女「だいじょぶだったら、*コメントで『既に手遅れ』っていわないんじゃない?」
冬夜「いや、おかしいって! この物語は魔法ものファンタジー系じゃないのか!?」
謎の美少女「それにプラスしてヘンタイ八割、ラブコメ二割をたしてるね」
冬夜「そこは逆にして!?」
謎の美少女「ぶっちゃけると魔法要素がなかったから、ジャンルもラブコメだったよ? ヘンタイばかりだけど」
冬夜「そこが唯一の救いなのかどうかはオレには全然分からん!(頭を抱える)」
*ちなみにジャンルは今のところ重要視してません。今後の内容次第ではファンタジーからラブコメに変わるかも?
◯作者コメント
前回より文章は少ないですが、基本は三千文字くらいでまとめていく予定です。毎回五、六千は厳しいので(汗)。
本当は姉たちとのやり取りまでいくつもりでしたが、それをやるとまた文字数がオーバーするので半分にしました。
なので次回は後半、姉たちに色々誤解されているところからです。現実だったら即家族会議だけど、この世界はぶっ飛んでいますから、どうなることやら(笑笑)
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