第26話

「レイン様!本当に大丈夫なのですか?!」


「そうですよ!あんなにロイド様のことをお慕いしていたのに…」


「うん!大丈夫!!」


私は2人に満面の笑みで、そう言った。


そんな中、王子たちは歩く私の背中を見ながら…


「なーんか呆気なかったね、抵抗もせずそのまま婚約破棄を受け入れちゃうなんて」


「レインちゃんは、ロイドのこと本当に好きじゃなかったのかな?」


「それか他に好きな人がいたとか?!ロイド兄さんはどう思う?」


目を輝かせ興味津々に話すプラム様。


「俺には関係ない」


そう言ってロイド様は、私とは逆の方向に歩き始めた。

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