第8話

二人で住むには広い、一軒家。


その家に着くと、カインの弟のケインが先に家に帰っていた。


ケインはカインと同じ背丈で、顔つきも似ている。


カインより少し長い髪は、くせっ毛だ。


カイン「ただいま。」


ケイン「おかえり………………って誰だ?その子。」


カインが女を連れて帰ってきたことに、驚くケイン。


カイン「昨日、話した子だ。………………恋人と別れてしまって、行く場所がないらしい。だから………………連れてきた。」


ケイン「えっ?ええっ!?恋人と別れた??」


状況が分からず、戸惑うケイン。


ルーシー「あの………………迷惑なら、私は出ていきますから………………。」


申し訳なさそうにするルーシーを見て、


ケイン「何か、訳が分からねぇけど、出ていく必要はないって。」


カイン「ああ。落ち着くまで、ここに住めばいい。」


ルーシー「いいんですか?」


カイン「ああ。」


ケイン「俺も構わないよ。よく分からねぇけど。」


ルーシー「それでは、よろしくお願いします。」


深々と頭を下げる、ルーシー。

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