第10話

ブラド「それにしても、今朝は…びっくりした。」


昨夜の他の町の宿での話だ。


四人部屋で寝ている時、夜中にリースさんが俺のベッドに間違えて入り込んでいた。


目を覚ました時には訳が分からず、かなり焦ったもんだ。


リースさんが寝返りを打ち、俺に顔をすりすりとしてきた所で俺は目を覚ました。


ヒューイ「ん?リースのことか?」


ブラド「あぁ。よくあるのか?」


ヒューイ「まぁ…たまに。俺のベッドやファリスのベッドにも、潜り込んだことがある。」


ブラド「えぇっ!ファリスさんのベッドにも!?」


ファリス「リースがベッドに入って来たら、すぐに分かるので、自分のベッドに戻すか、動かせそうになかったら、俺がリースのベッドに移動していましたよ。」


ブラド「そ、そうなのか…。俺は朝まで気付かずに…その……ヒューイ様、すまない。」


自分の女が寝ぼけていても、他の男と寝ているのは、いい気がしないよな。


ヒューイ「寝ぼけたリースが悪い。気にしなくていい。」

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