第239話

…………………………………………。


3人の様子に、オレは自分で”動く“ことにした。


「ブラド。ブラドの剣を鞘ごと貸してくれる?『オレ』、今は護身用のナイフしか持ってないから。」


オレが聞くと、


「いいけど…………。無茶は止めてくれよ?」


と、心配顔のブラド。


「分かってる。ケガはさせないから。」


そうして、ブラドの剣を鞘ごと借りた。


鞘から剣を引き抜くと、オレは剣をじ~っと見る。


「良い剣だね。」


オレはそう言うと、ブラドの前に立ち、二人の男の人ををキッと睨む。


「もう、放っておいてよ………………。せっかく、ブラドとゆっくりしてたのに………………。」


オレは近くにいる、ブラドのお兄さんに剣を向ける。

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