南のボス by リース

第227話

《視点:リース》


「だ、大丈夫だけど………………ブラドが……………………。」


ブラドを抱き抱えながら、オレは答える。


「ん?自分を襲った男の心配か?」


身長は175センチくらいの、明るい茶髪の男の人。


「……………………友達だもん。」


オレが呟くと、


「はぁ………………分かった、分かった。ブラドは家に送り届けてやる。だから、お前は俺と来い。悪いようにはしない。」


と、男の人は言った。


「………………………………うん。」


仕方なく、男に付いていくことにした。


ブラドは、部下(?)らしき男二人が連れて行った。


南のエリアにある、大きくて立派な家。


そこに連れてこられた。


きれいな部屋に通されると、さっきの男の人と、男の人に寄り添うように女の人が向かいのソファーに座った。


入り口には、20代前半の男の人が二人立っている。

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