第197話

「はい。」


俺が返事をすると、


「もし、次に二人が何かをしたら…………俺が責任を持って、処罰する。」


と、厳しい表情のフィリップ王子。


すると………………?


ソファーにもたれ掛かって寝ていたリースが、ずるずるとフィリップ王子の方に倒れていく。


そして、フィリップ王子の膝の上に、顔が乗る形に………………。


「……………………う~ん………………ヒューイ~………………だい…………じょうぶ……………だよ~………………。」


寝言を言うリースに、


「ははははっ。本当に、リースさんは可愛いな。」


と、フィリップ王子は笑った。


「…………………………はぁ。」


俺は、ため息が出た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る