第188話

「大丈夫だ、ヒューイ君。」


俺の顔色を見て、コージーさんが言った。


俺は、小さく頷いた。


「俺が兵士長になる前の3年間、ワットさんに付いていたのは知っているだろう?その間、ワットさんは、カインとケインのことを………………ずっと心配していた。」


コージーさんがそう言うと、カインとケインの表情が曇る。


「ワットさんは、『二人には手を焼くかもしれんが、よろしく頼む。』と、俺に言ったんだ。」


さらに、表情が曇る二人。


「俺も兵士長としての仕事に手一杯で、お前達に向き合うことができなかった。すまない。」


コージーさんは、カインとケインに頭を下げる。


『なっ!?』


カインとケインは、驚きの声をあげる。

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