第156話

ルーシー「カイン……………………。本気で言ってるの?」


悲しい顔をする、ルーシー。


カイン「あぁ。他の女には、頼めない。ルーシーだから、俺は……………………。」


俺は、酷いことを言っている。


下手をしたら、ルーシーを今すぐ失うような………………。


ルーシー「分かったわ……………………。カインが、そこまで言うなら……………………。」


そう言って、ルーシーは俺の側から離れていった。


ケイン「カイン。ルーシーと、どうなっても知らないぞ?こんなに………………お互いのことを想っているのに……………………。」


カイン「分かってる……………………。分かってる……………………。」


俺は、2度呟いた。


カイン「3日後に、リースを酒に誘う。この家で飲もうってな。」


ケイン「………………その日は、コージー、ヒューイ様、ファリスさんが国の外に行く日だな。」


カイン「あぁ。それに、ブラドとゴタついてる今なら、リースと仲の良い連中の邪魔が入らない。だから、今がチャンスなんだよ。」


ケイン「分かった。俺も覚悟を決める。リースさんをハメて、城から追い出そう。」


カイン「あぁ……………………。」


ルーシー………………すまない。

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