第139話

「えっ?本当に、『女の人』は呼んでないよ?」


オレは、本当のことを言ってるんだけどな………………。


「でも、俺………………確かに聞いたんです。『女』の人の声を……………………。」


「ブラド、なぜ女の人だって分かるんだ?」


フィリップ王子が詳しく聞くと、


「それは……………………その……………………。」


と、言いにくそうにする、ブラド。


「はっきりと言ってくれ。ブラド。」


コージーさんが少しきつく言うと………………?


「分かりました。」


ブラドは返事をすると、一呼吸置いてから言った。


「聞こえたんです。女の人の『喘ぎ声』が……………………。」


『ぶふっ!!』


フィリップ王子とコージーさんが吹き出す。


「…………………………。」


沈黙するヒューイ。


「クスクスクスクス……………………。」


ファリスは、笑っている。


「なっ!えっ!?いやぁ~~~~~~!!」


オレは両手で顔を隠し、走って部屋から出ていった。

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