第101話

「うん……………………ありがとう。」


オレが答えると、


「ねぇ、リースさん?今日は、もう指導はしないんですよね?」


と、ルミエルが聞く。


「……………………………………。」


オレは答えに困り、ヒューイを見る。


「あぁ。フィリップ王子にも、今日は休ませてもらうって言ってある。」


「せっかくなんで、家に泊まっていって下さい!良いよね?お母さん?」


「えぇ、二人とも是非、泊まっていって下さい。」


「えっと……………………。」


オレは再び、ヒューイを見る。


「リースは泊まっていけよ。気分転換になるしな。」


「ヒューイは?」


「俺は、遠慮するよ。ルミエルとゆっくりしろよ。」


「うん。じゃぁ、オレだけ泊まらせてもらいます。」


「やった~。」


嬉しそうにする、ルミエル。


「じゃぁ、リースのこと、よろしくお願いします。」


ヒューイは軽く会釈すると、ルミエルの家から出ていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る