｢うん。旅をしている時は、男のふりをしているから、内緒ね。この国で知ってるのは、フィリップ王子とコージーさんだけだから。｣

オレが答えると、

｢はい！今度、ゆっくりと泊まりに来て下さい！リースさんと、いろいろ話がしたいので。｣

と、ニコニコ笑顔のルミエル。

｢うん。訓練の方が一段落したら、泊まりにくるね。しばらくは、任された仕事を頑張りたいから。｣

｢はい！｣

｢よかったわね。ルミエル。リースさんに会いたがっていたものね。｣

と、コージーさんの奥さん。

肩までの黒髪を一つに結んでいて、しっかりした雰囲気の女の人。

｢うん！でも、こんなに格好いい人だとは思わなかった！｣

｢確かに、俺もビックリしたよ。今のルミエルみたいな感じだったからな。｣

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