第71話
アーサー「兄のカインが25才。弟のケインが24才。」
リース「うん。他には?」
ロディ「俺達年下兵士は、昔の二人を知らないんだよね。」
ノマ「前の兵士長の時は、あんな風じゃなかったって聞いているよ。」
リース「前の兵士長?」
アーサー「コージーさんが兵士長になったのは、今から3年前。お前達は18才で兵士になったばかりだから、知らないな。コージーさんの前は、ワットさんという人が兵士長をしてたんだ。長年兵士長を務めてたんだけど、病気で体を悪くして兵士を辞めたんだ。」
コージー「二人はワットさんを親のように慕ってて、仕事も稽古も熱心にやってたよ。でも、ワットさんが兵士を辞めて俺が兵士長になった途端、反発するようになった。」
アーサー「ワットさんに、兵士を辞めないでくれって………………あの時は、二人とも素直に感情を出してたんだけどな。」
リース「ふ~ん……………………。親のようにって、二人の親は?」
コージー「いない。二人が小さい時に、強盗に親を殺されてる。二人を強盗から助けたのがワットさんで、それからはワットさんが二人の面倒を見てたよ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます