第29話

「いろいろ込み入った話をしたいから、俺の部屋に食事を用意させた。城の者は来ないように言ってあるから、気がねなく何でも話してくれ。さぁ、とりあえず、食べてくれ。」


フィリップ王子はそう言うと、食事に手をつけた。


「いただきます!」


隣に座るリースは、早速食べ始めた。


「いただきます。」


とりあえず俺も、食べることにした。


「フィリップ様。俺も呼ぶということは、昔の話ですか?」


コージーさんが聞くと、


「あぁ。昔の話も聞いてみたいね。それに、リースさんと二人で話したいこともあるだろ?」


と、フィリップ王子。


「そうですね。聞きたいこともありますね。」


そう言うと、コージーさんは向かいに座るリースを見た。

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