第23話

そうして、再び訓練場へ。


フィリップ王子が訓練場に入ると、30代半ばの一人の兵士が駆け寄ってきた。


さっきはいなかった………………あっ!


「コージーさん!」


オレは名前を呼ぶと、その兵士に抱きついた。


ヒューイと同じくらいの背丈で、暗めの茶髪。


昔と違って髪の長さは、ヒューイくらいに短くなってる。


でも、優しい目は変わってない。


「リース!やっぱり、『あの』リースなんだな?」


自分に抱きつくオレの頭を撫でるコージーさん。


「うん!」


「リースさん。やはり、コージー兵士長と知り合いだったんだね。」


フィリップ王子の言葉に、


「うん!ルーク先生の所でお世話になったんだ~!」


と、オレは元気良く答える。


「リース。いろいろ話したいことがあるけれど、また今度にしようか。」


「うん!」


とりあえず、コージーさんから離れる。

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