フィリップ王子の頼み by リース

第18話

《視点:リース》


再び食堂にやって来ると、フィリップ王子に促されて席に座った。


今は午後5時。


「夕食には少し早いから、軽くお茶をしながら話そうか。」


フィリップ王子がそう言うと、控えていたメイドさん達が4人の前に紅茶を用意してくれた。


「いただきます!」


早速、オレは美味しそうなクッキーに手をつける。


「おいしい~。」


思わず、にんまりする。


「ふふっ。甘い物が好きかな?」


「うん!」


「そうか。城にいる間は、いろいろな物を用意させよう。」


「ありがとう!フィリップ王子。」

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