第11話

「ファリスのことは、フィンから聞いてるよ。実際に目の前にいても信じられないけど、『瞬殺』なんだね。」


「はい。今はサイレントを抜けて、追われる身です。」


「そのことは、気にしなくていい。」


ファリスが申し訳なさそうにしていると、ヒューイがフォローする。


「実際に会うと、ヒューイがファリスを仲間にしたのが分かる気がするよ。ヒューイの死んだ友達に似ているからね。」


この間、ヒューイもそう言ってた。


「エドワードは、その友達のこと知ってるの?」


「あぁ、いい奴だったよ…。」


「その辺の話は、あまりしないでくれ。」


ヒューイが言うと、エドワードはうなづいた。


「分かった。」

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