第6話

「リース、エドはこの国の王子だよ。」


さらりと、とんでもないことを言うヒューイ。


「本当に~!?」


「ふふっ、見えないだろ~?これでも王子だよ。」


「え…いや…あの…その…そんなことはない…です。」


「ヒューイに接するみたいに、普通にしてくれていいよ。」


「えっ、でも…王子様だし……。」


「いいから、いいから。エドワードって呼んでいいから。何ならヒューイみたいに、エドでもいいよ。」


「そ、そんなの無理…。よ、呼べないよ…。」


ニコニコ笑顔のエドワードに、照れてしまう。


「いいから、普通に呼んでやれよ。リースには気を使って欲しくないんだよ。な、エド?」


ニヤリと笑うヒューイ。


「そうそう。ね、リース?」


また笑顔を向けてくるエドワード。


「わ、分かったから。エ、エドワード。」


とにかく恥ずかしくて、もじもじしてしまう。


「じゃあ、城に行こう!」


上機嫌で歩き出すエドワード。


オレ達三人も、エドワードに続いて歩いていく。

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