第17話

しばらくして、ヒューイが口を開いた。


ヒューイ「………逃げないで、向かい合いたいって思ったから。」


エドワード「何に?」


ヒューイ「あの事件と……ルーリに。」


エドワード「ルーリは、お前のことを全く覚えていない。それでも?」


ヒューイ「あぁ。」


エドワード「そうか……。ルーリには、何と名乗るんだ?」


ヒューイ「俺のことを覚えていないのなら、エドワードの親友ヒューイと名乗るよ。」


エドワード「本当の名前を名乗らないのか?」


ヒューイ「あぁ。ルーリに辛い記憶を、わざわざ思い出させる必要はないから。」


エドワード「そうか、分かった。父さんと母さんには、俺から伝えておくよ。とりあえず、今日は寝よう。疲れてるだろ?」


ヒューイ「ありがとう。おやすみ。」


エドワード「おやすみ。」


そうして、広いベッドで、二人で一緒に眠った。

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