第16話

エドワード「それで、その子は今、どうしてるんだ?」


ヒューイ「知り合いの剣を教える人の所にいる。」


エドワード「剣を教える人?」


ヒューイ「あぁ。その子の村は……今は、もうない。」


エドワード「どういうことだ?」


ヒューイ「変異した熊の群れに、住んでた村を襲われたんだ。生き残ったのは、その子だけだ。」


そうして、その時の話を詳しく聞いた。


エドワード「そんなことが……。なぁ、だったら、この国に連れて来ればよかったじゃないか。」


ヒューイ「…………。俺は……城を出た時、二度と戻らないつもりだった。だから……連れて来れなかった。」


エドワード「じゃぁ、何で今……。」


俺の言葉に、ヒューイは難しい顔をした。

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