第9話  あなたとの未来

和歌が「なぎさ?最近、どうだい?」と笑顔を此方に向けてきた。

なぎさが「そうだね?最近は、圭祐とも仲良くしてもらっているし、手も繋いだ仲だから凄く、幸せかな」と頭上を見上げながら話をした。

和歌が「そう。仲が良いって良いわね?でも、手を繋ぐなんて何だか純粋ね?もっと大胆にいけばいいのに」と話し掛けられて、なぎさは飲んでいるコーヒーをブーっと口から吹いた。

なぎさが「そんな事を言ったって、圭祐と何をすればいいのよ?」と和歌に話をした。

和歌が「だから、あんなことやこんなことだよ」と秘かに耳打ちをした。

なぎさが「そんな事を出来るわけがないじゃない?そんな度胸が私の何処にあるというのよ」と和歌の背中を叩いた。

和歌は「そうかな?仲良ければ、AからCまでやっているわよ」となぎさに説明をしていた。

なぎさが「そうね?他の人だったら、そういう事を普通だったらしているかもしれないわね?」と和歌の言葉に納得していた。

和歌は「ふふ。まぁ、良いわ。こんな所で話すのも何だから保健室行かない?」となぎさに保健室に行くように仕向けた。

なぎさが「何?保健室まで来て、何をしようとするの?」と声を掛けた。

和歌は「うん?別に何も。ただ、何も進展ないのは、可笑しいと思ったから」となぎさに話をすると、なぎさが「それは長い期間スパンを置いて、私たちが愛を育む上で、大切なことは常にコミュニケーションを取って、話し合って、お互いが大切に思う事じゃないかしら」と和歌に話し掛けた。

和歌は「そうね?実際はAからCまでやって居ないとかやって居るとか関係ないものね?信頼し合っているかが大事よね?」となぎさに納得していた。

圭祐が「あのさ?保健室に誰かいるのか?」と扉を開けると、和歌が「圭祐じゃない?どうしたの?こんな所まできて?」と声を掛けた。

圭祐が「どうもこうも、2人が保健室に入っていくのが見えて、急いで来たんだ」と和歌に返事を返した。

和歌が「そういう事ね?まぁ、圭祐がなぎさの事を大切に思う気持ちは分かったわ。後は、お2人さんが如何するかだね?」となぎさと圭祐を見て和歌は保健室を後にした。

和歌は「良いな。2人でラブラブ出来て、私もあんな人が欲しいな」となぎさと圭祐を羨ましそうに見ていた。

なぎさが「圭祐。今日は、和歌から皆、AからCまでしているって言われたの?でも、私は、圭祐とどんな風に付き合いたいかって思ったら、自然と信頼出来て、いつの間にか安心してお互いに気持ちを分かり合える仲が素敵だなって思えたの」と圭祐に気持ちを伝えた。

圭祐が「そうか?そうだよな?もっと、信頼出来て尚且つ、安心できる関係の方が良いよな?」となぎさに気持ちを伝えた。

そうして、2人は20年後、たまきを産んで、圭祐となぎさは、夫婦になって幸せに暮らした。

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