10

三つ並んだ顔……


三つではない…


四つ、五つ、六……数えても数えても、キリがない。


かみの部屋に無数の顔が現れる。


ワタシのタマシイを持つ手が、少し震えだした。


すぐにかみの姿を探した。


先ほどまで、目の前にいたかみはどこへ⁉︎


同じ顔がジャマをする。何なんだこれは…


脳裏に浮かぶかみの声。



『思い出せ、思い出すのだスベテを。』



思い出せ……何の話だ⁉︎


どこにいる?




バリバリッ……ミシッッ。



暗闇に響き渡る、得体の知れない音。




パリンッ…………
































  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る