第11話

三つ並んだ顔……


三つじゃない…


四つ、五つ、六………数えても数えてもキリがない。


かみの部屋に無数の顔が現れる。


ワタシのタマシイを持つ手が、少し震えだす。


すぐにかみの姿を探した。


先ほどまで、目の前にいたかみはどこへ。


同じ顔がジャマをする。何なんだこれは…



脳裏に浮かぶかみの声。



『思い出せ、思い出すのだスベテヲ。』



思い出せ…何のハナシだ?


どこにいる?



バリバリッ……ミシッ



暗闇に響き渡る、得体の知れない音。




パリンッ…………
































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