もしそこに恋があったのならば
ようよう
抑え込んだこの気持ち
先輩の温もりが2枚の布越しに伝わる。
汗と香水とが混じった香りが鼻を掠めた。
何も言わずただ無言で私を強く抱きしめる先輩の腕は少しだけ震えていて。
私も同じように腕を回そうとするけれど、それをしてしまえば先輩が壊れてしまいそうな気がして。
いや、壊れてしまうのは私の方か。
私は中途半端に上げた腕を力なく下した。
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