冤罪判決第2章・・・司法の崩落
138億年から来た人間
第1話 有罪判決
「裁判長に一つ聞きたいことがあります。」
「被告人どうぞ。」
「裁判長は証拠になった録音テープに違和感などありませんでしたか?」
「違和感?」
「はい。」
「違和感はありません、証拠の録音テープの声は貴方のものでした。その証言をもとにこの判決は下されています。宜しいですか?」
「そうですか、分かりました。有難う御座います。弁護士さん、お話があります。後で…」
「どうしました?何かありましたか?」
「弁護士さん、今の裁判長を起訴できますか?」
「えぇ!裁判長を起訴ですか?」
「はい。」
「可能ではありますが、どうしてです?」
「この国の裁判制度に問いかけてみたいのです。」
「問いかける?」
「ええ、今いる裁判長達に人間の審判をさせていていいのかを、国民に問うてみたいのです。」
「国民に問う・・・分かりました。手続きに時間がかかりますが、宜しいですか?」
「はい。」
「但し、裁判長を起訴するからには、上の方からいろんな圧力がかかります。覚悟のほどを。」
「わかっています。」・・・・・・・
この日、アパートの近隣トラブルから有罪判決となった。
彼は、その裁判に疑問を抱き、有罪をいったん受け入れ、その裁判長を審議の場に引きずり出す手立てをとった。
この物語は、日本の国と司法の崩壊を綴った物語である…
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