エッセイと呼ぶには早すぎるのですよ!

ろくろわ

第1話 真っ直ぐ突き進みたい症候群

 高台から見下ろした先に目的の場所がある。

 見上げた先に見える建物がゴールである。

 行き先は見えているのだから後はそこに進むだけだけでいいのだが、そうは行かない。目的地に向かう道は真っ直ぐではないのだから。


 私には日々、悶々としていることがある。

 それは目的地にたどり着く為の道が真っ直ぐで無いことだ。道路によっては、目的地は目の前にあるのに、反対向きに進むような時がある。地図アプリで目的地の大まかな場所を把握し、そこに通じているであろう道を進んでいた筈なのに、気が付くとずれている。


 何故なんだ。


 はい。こんな時に悶々とします。

 それこそ、幼少期は学校が家から見えており、道路通りに進むと右に左に下りに上りにと、紆余曲折し学校に向かうのが通学路でした。だけど時々、その学校に向かう為に人様の庭を突っ切り建物の間を抜け、ひたすら真っ直ぐ突き進んだものです。

 子供の頃や時代的にゆるされていたかもしれませんが、今はアウトです。


 だけど、今でも見える目的地とそこまでの過程行き方にズレが生じると真っ直ぐに突き進みたくなるのです。私は新しい土地でも旅行先でもGPSを付けたまま歩くことはしません。あくまでも目的地の大まかな場所が知りたいだけ。後は道なりに信じて進むだけ。


 真っ直ぐ突き進みたい症候群。


 もし貴方も賛同頂けるのなら、一緒に突き進んで行ってみたいものです。



 了

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