第2話

__20⬛︎⬛︎年、〓月5日__



‘ゲートを通過しました’


ゲートを通過した瞬間にクリアリングを開始する

「クリア」

ピピッ

無線から通信が入ったようだ


『こんにちわアルファ。君の指示役を務めるライトだ。今、探査ドローンを送ったからそれを起動しといてくれ』


「了解した。行動を開始する」


「監視ドローンを展開」


「周辺地域の調査を開始する」



「太陽を基準に3時の方向約13km先に名称“街”を発見ウェイポイントに追加」

『了解。それでは、あとは自分に課された指令を全うしてくれ。何かあればこちらから連絡する』



ガサッ




6時方向を見ると棒のような物を持った緑色の醜悪な見た目をした小人が3体現れた



「ゲギャァ!!」

襲いくるゴブリンにすぐさまハンドガンを引き抜き射殺した。

銃弾は難なくゴブリンの頭を貫いた


「ギュァ…」


「そこまで強くはなさそうだな」


森を抜けると大きな壁の中にたくさんの建物が建つ街が見えた。


街は平原にあり、街に着くまでは接敵はしなかった。また見晴らしもよく、隠れるには心許ないが障害物がない為敵に射線が通りやすい。


そんなことを考えていると街についた。壁は10メートルを超える大きさであり石でできている。


門には2人ほどの甲冑を着た人間が立っていた。


そのまま門を通り過ぎようとすると2人の兵士と思われるものに引き留められた

「そこのお前!身分証を提示しろ」


「え、身分証がいるんですか?」


「身分証がないならば、1人につき銅貨八枚だ」


「少し待ってくれ。銅貨を一枚見せてくれないか?」


「んあ?なんで必要なんだよ。まあいいけどよ」


そうして見せられた銅貨を袋から取り出すように見せながら元素変格機を使い土から錬成する。


「はい、銅貨八枚だ」


「では通ってよし。ようこそファスグルへ。あと、身分証を作りたかったらギルドに行けよ。剣と杖の看板が目印だ」


門を抜け、中にはいると、たくさんの露店や建物が所狭しと立ち並んでいる。


「こういうのはいつの歳になっても感動だな。

まずはギルドというところに行ってみよう」





________________


しばらく大通りを歩いていると目印と言われていた看板を見つける。


中に入ると微かにアルコールの匂いがしている。

人がまばらに見られ、少しこちらを伺うような視線を感じる

受付と思われるところに行って話しかけてみると


「すみません、身分証を作りたいのですが」


「身分証ですね。ではこの水晶に手をかざしてください」


言われた通りに手をかざすと水晶が青く光る。


「犯罪履歴はありませんね。では身分証の他に冒険者ライセンスを発行しますか?」


「それはどのような意味が?」


「冒険者ライセンスを取得すると魔物という物を倒した時やクエストをクリアした時に報酬が手に入ります」


「なるほど、では発行してもらおう」




「これが冒険者カードです。今はまだ銅ですが、クエストなどをクリアしていくと銀や金、ダイアモンド、プラチナ、ミスリル、アダマンタイトに変わっていきます。無くさないように首にかけて持っていてください」



冒険者ギルドを出て通信を行う

「こちらチームアルファ、作戦が遂行可能。これより行動に移る」


『了解した、メールを送信したので、確認次第行動を開始せよ。』


ピロン

『メールが届きました このメールは10分後に破棄されます

 

 あなたは人物確保を任命されている

   対象は以下の二名

 ・俗称:勇者 年齢14〜18前後 名前:オリビア・フェンシル 

 ・俗称:魔王の子 年齢不明 名前:????・ディスマーク


 勇者は現在ファスグルへ行進中

 魔王の現在地は不明        

                           


今わかっている勇者の装備やこの世界特有の魔法やスキルという物を次のメールで送る 』



『職業:勇者

 年齢14から18前後

 装備 勇者の剣(聖剣) 他は特筆すべき装備ではない

 スキル 火魔法…火の弓矢、火の玉、火の竜巻、火の壁

     光魔法…上に同じ

  備考

  勇者には旅のお供として俗称:賢者や神官がおり、賢者は魔法系統の攻撃を多数所有

  神官は現代医学を超える瞬間治療能力を有している。だが、病気などの

  ウイルス系統には効果がない模様

  魔法の参考

  神官:治癒ヒール上級治癒エクストラヒール解呪ディスペル

     防御プロテクション

  賢者:いろいろな種類の魔法を行使可能な模様。その他の情報は不明』


勇者は待ってたらくるか


とりあえず宿でも探そう

今日は日も傾いてきたし勇者探しは明日だな。




















_________________________



「オリビアさん!早くしないと日が暮れちゃいますよ!」


「ミリアさん!急ぐと危ないですよ、もう街は見えてますから落ち着いてください。リードさんも注意してください!」


「ミリア、もう少し落ち着けよ。また転ぶぞー」


勇者一行はそうして街へと向かって行きました






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