第2話
当時、無邪気なプロレスファンだった自分は、鶴田先生にプロレスの仕組みについてあれこれ聞いてました。
鶴田先生は、アマレス出身だったせいか開明的な人でした。
俗に言うケーフェイ(プロレスのタブーに触れる部分)にこそ触れなかったものの、色んなことを教えてくれました。
たとえばプロレスにありがちなバックの取り方を見て、「これはショー的要素が強くて、アマレスならこう取るんだ」と実際に見せてくれたりしました。
また1度、彼の持ち技であるスモールパッケージホールドを「これは痛くないけど、がっちり固めると返せないんだよ」と、実際に掛けてくれたこともありました。
実際にガッツリかけられたときは、体格差もあったせいか、痛くはないものの全く動けませんでした。
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