債務者な木こりVS借金取り〜おまけに池の女神

道楽byまちゃかり

借金取りは怖い

 木こりは借金取りの男に追われていた......


「ポーカーで借金した62億。きっちり身体で払ってもらうぜ。木こりさんよぉ!」 


「いやだ。働きたくない!」


_______バジャーン!


「ああっ! クッソ、入水しやがった!」


 池の際まで追い込まれていた木こりはとうとう入水してしまった。


 借金貸しは借金貸しで、一刻も早く木こりから借金を取らなければ三日以内に消される運命だった。木こりが入水した今、借金取りはただただ絶望に満ち溢れていた。


 _______ブクブクブク。


 すると泉から童話世界に居るような女神が現れた。


「貴方が落としたのは、この【金の木こり】ですか? それともこの【銀の木こり】ですか?」


 借金取りはこの状況を冷静に分析していた『これは金の斧、銀の斧で出てくる女神だな?』借金取りには教養があったのだ。


 すると突然、借金取りは女神の胸ぐらを掴んでこう言った。


「どちらでもない。つべこべ言わずに本物を出せ」


「な、なんですかあなた!? 私は女神ですよ!?」


「関係ない。アンタが女神なら俺は借金取りだ」


「この人怖いんですけどぉぉぉ!?」



 このあと、木こりは無事に借金取りの手に落ち、女神は300年池の中に引きこもった。

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