第6話 待って・・・

アイツの顔が目の前にいた。


もっさりした容貌。

目も小さくて。


でも。

嫌じゃ無かった。


私は。

クスリと口元を綻ばせた。


初めての。

二人のキスの余韻を噛み締めるように。


私はアイツの耳元で囁いた。


「少し、待って・・・」

「えっ・・・?」


戸惑うアイツの頬に。

小さく口づけをして。


私は。

バスルームへと。


向かったのです。

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