第121話
「実来と六神君て、同じ大学だったんだよね?」
「はい、学部も一緒だったんですけど。でもあの頃は名前すら知らなかったんで。話した記憶さえないですね。」
ただ私は学生時代の事実を述べてるまでで。だからこそ六神が新卒で入社した会社すら知らなかったというのに。
なぜか先輩は、それが気に入らないとでもいうように「ふうん。」などといじけていらっしゃる。
そんな先輩は理解に苦しむので、可愛いなどとは決して思わないよう努めた。
「せめて僕も実来とタメだったらよかったのになー。なあぁ〜〜。」
くう、スパダリの甘えたがどうした実来。私のスタンド、空間を切り取る能力で運転席と助手席を切り取ってやるんだから。
しかしながら切り取られそうな空間は、再び朋政先輩とのシフトレバー共同作業により無事くっついた。もう心臓もたなくてやんなっちゃう。
「春風、まじな話、」
「はい?」
「六神君には気をつけてね?」
「はいい?」
「彼、思った以上にゆがんでるわ。」
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