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第2話

「あっ、入学式が始まった」

 隆は時計を見た。




「あ~あ、どうしょ。隆のせいだからね」

 里香は、隆のブレザーのボタンをつけている。




「まぁー、いいじゃん。俺達は、二年生だから関係ねぇじゃん」

 隆は、前髪をかきあげた。




「はい、出来たわよ。もう~、それだから。いけないわよ」

 里香は、隆にブレザーを渡した。




「どないにするな」

 隆は、ブレザーを羽織った。



「今から、行くわよ」

 里香は、隆の手をとった。




「分かった。分かった。走るぞ~」

 隆は、走り出した。




「待って」

 里香は、言いながら走っている。




 そして、体育館に着いた。

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