「ねぇ、彼女の写真とかないの？」

「は？」

「ホラ、先週話してた初彼女の写真」

「初彼女って……なんだよ」

コフッ、と軽く噎せた颯斗を見てちょっと意外だった。

颯斗も動揺とかするんだ。いつも飄々としてるから、この人感情の起伏が平坦だよなぁ〜って常々思っていたのに。

「……ない」

あっさりと答える颯斗にちょっと落胆。せっかく彼女の顔見れるかと思ったのに残念だ。

「じゃあ、教えて。どんな子？見た目とか、中身とか。想像して酒の肴にする！」

「はぁ？そんなもん酒の肴にすんなよな」

呆れた颯斗。でも散々ねだって、脅して？無理矢理吐かせることに成功した。

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