第2話
男女間の友情については置いといて、
私と颯斗……神流 颯斗(かんなぎ はやと)の関係は、純粋に親友と語って良かったと思う。
お互いに「オレら(私ら)ほど気が合うし、信頼できる友人はいないよ」と豪語していたから、周りだって私達がいつも一緒にいたって下世話な噂を立てる人はいなかった。
私にはいつも誰かしら付き合っている相手がいたし、颯斗だって付き合っている相手こそいなかったけど、颯斗の好みは私とは正反対だって知ってたし。
颯斗の好み。
『綿飴みたいな子』
初めて出会った16歳の夏から、7年経った今でも颯斗の好みは一貫していた。
まさに私とは正反対の、可愛くて、ふわふわして、舐めたら甘そうな女の子が、颯斗の好み。
颯斗の好みに文句なんてない。
そんな子その辺にゴロゴロいたな……と思うのに、何故か当の颯斗は彼女をつくることはなかった。
ほんの一時期、颯斗が作りたかったのは実は、『彼女』ではなく『彼氏』だったんじゃないかと噂されていたこともあった。
真偽の程は定かではない。
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