第2話

今日は我が中学の体育祭。


演技.審判係の私は競技前の準備や片付けに、朝からずっと走り回っている。


「もうやだ、暑いし道具は重いし!」


同じ係の子達の愚痴に頷きながらも、次に行われる障害走に必要なタイヤを必死になって運んだ。


女子にこんなもん運ばせんでよって言いたいけど、平均台や砂袋とか重たいものを運ばされてる男子達に比べればまだましなのかもしれないけど。


「たばちゃん、次学級対抗リレーじゃん。最悪だよねー」


同じクラスの笹中 友美、トモちんがげんなりとした顔で話しかけてきたから私も同じように「ねー、」と返答する。

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