第4話

しかも、今日は朝から茶室の片付けをしていたから、朝の職員会議出られなかったんだ。



「す、すみません。


所用で朝の会議に出られなかったものですから……」



自分の非を認め頭を下げた。



知らなかったとはいえ、いきなり失礼な態度をとってしまったのは私が悪い。



「いえ、まだ顔を合わせていない先生もいると聞いていましたから……。

それより、彼を少し診させてもらいますね」



そうだ。


今やるべき事を優先させないと。



塩谷先生は山田くんに幾つか質問をしたり、頭や首の辺りを触ったりした後、小さく息を吐いた。



山田くんが休むベッドに近付いて、彼らの様子をじっと見つめる。

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