第24話

翌日はさすがに学校を休んだ。



明け方から泣き続けた私の瞼は、目が開けられないくらい腫れ上がり、



ママが用意してくれた温タオルと冷たいタオルを交互に当ててもなんの変化も

見せなかった。



どうやっても改善しない瞼の腫れの原因をママはなにも聞かずにいてくれた。



普段学校を熱が出たとき以外で休む事を許さないママが、初めて休む事を許してくれた例外日だった。



泣きすぎて頭も痛かったから、市販のセデスを1包飲んでベッドに入るとじきに睡魔が襲ってきて、



次に目が覚めたのはお昼前くらいだった。



机の上辺りで、ガタガタと揺れる音で目が覚めた。



朝よりは開くようになった瞼を上げて、見えた視界で音の正体を探る。



音をたてていたのは、携帯だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る