1.日常
第2話
ひんやりとした空気が好きだった。
朝早く起きて自転車で駅に向かうとき、受ける風の。
春は暖かくて、夏はジットリ汗ばんで、秋は少し涼しくて、冬はビリッと冷たかった。
高校に入学して早、8ヶ月。
自宅から高校までは駅4つ分。
駅併設の自転車置き場がなければ自宅から駅までの20分歩かないといけない。
今の高校に入ることを決めたのは自分。
だから、通学に時間がかかる事は百も承知だった。
最初の3ヶ月は余裕だった。
小・中共に自宅から徒歩圏内にあった我が家はともすればチャイム迄聞こえるほどで。
それを思えば今までにない学校迄の距離が小旅行みたいで楽しくもあった。
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