第37話

ちっともこたえていない様子で、痛む頭をさすっている。



「小幡~。いい加減にしろよ~。」



地の底から響く様な御園生さんの声音。



その隣では、菅谷さんに事情を耳打ちされたのであろう八木さんが、目をまんまるくさせている。



私も御園生さんの腕を引いて、そっと耳打ちした。



「……は?」



八木さんと同じ顔をした御園生さんが、頷いた私を見て、小幡さんと白川さんへ視線をうつした。







「……赤ちゃん?」

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