第13話
「……や、」
「嫌だからな」
え?
私の声をかき消すように、御園生さんの声がハッキリと聞こえた。
「嫌だからな。お前が俺のことを嫌いになっても、お前に他に好きなヤツができても、」
「他に好きな人が出来たのは、御園生さんの方じゃないんですか!?」
彼の前に立ち、彼を見上げる。
吐き出したのは想いだけだったのに、
悔しい。
涙まで滲んできた。
こんな、涙とか見せるのイヤなのに。
「…………は?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます