第4話

あまり気にしてない風に、八木さんは答えて、そばにあった福神漬けのケースに手を伸ばしている。




「赤っ!……って、お前どんだけ福神漬け入れるの?」




白い皿が赤く縁取りを半分描くように、並べられた福神漬けを見て小幡さんがげんなりした声を上げた。




「カレーには福神漬けじゃね?」




ホクホクとした表情で答えた八木さんはとても満足そうに見えた。

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