第3話
高野 美沙(コウノ ミサ)、昨日の7月7日で25歳になった。
市内の個人病院で看護師として働き初めて、4年。
新人教育係りを任されて、1年。
今時の新人類に、看護師という『人の命に携わる』仕事の大切さをどう伝えるべきかに日々頭を悩ませて、去年は急性胃炎の診断を受けた。
その胃炎がまた再発しそうだ。
……、哲(サトシ)のバカやろ。
南波 哲(ナンバ サトシ)に振られて丸1日は、流石の私も凹んで、やけ酒あおって、泣きじゃくった。
でも、翌日には深夜勤の為に、夜の11時には病院のロッカールームで白衣に着替えていた。
20代も後半になると、仕事と恋愛は別。
失恋なんかで目を腫らしたまま仕事場にはいけないから。
朝から蒸しタオルと冷たいタオルを、交互に目元に当てること1時間。
リキッドのファンデーションと、アイメイクで誤魔化せるまでには回復した顔で、出勤した。
あの日から1週間が経過した。
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