第22話

「遅刻、だよ」




少し不貞腐れると、腕時計に目をやりながら風馬は「まだ、4月3日だろ?」と笑った。




年頃の娘を深夜まで付き合わせるつもり?




そう言おうと思ったけど止めた。




多分、深夜になっても、私は待つつもりだったし。

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