第13話

「咲良、久しぶり」




最後に話したのは、中学の卒業式だったから実に3年ぶりで。



だけど、風馬が浮かべた人懐っこい笑顔は私が知る彼となんの変わりもなかった。




だから、嬉しくて。




幸せで、感激の余りうまく喋れない私に風馬はなんにも言わずにただ隣にいてくれた。




あの頃と、なんら変わりなく。

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